-
2019.11.14 生前整理について
コラム
生前整理の定義と、作業の流れをご説明します(後編) ~作業からお支払いまで~ +気をつけたいポイント
前編に続き、後編では作業からお支払いまでの工程と、事前に確認・準備しておきたいことをお伝えいたします。 1.「家を空ける場合」は、有価物以外、全て処分が大半 生前整理では、仕分けの作業が一番の要となり、弊社では、以下のように分別しています。 ①可燃物(本や雑誌を含む) ②プラスチック ③陶器やガラス ④その他不燃ゴミ ⑤大型ゴミ(家具など) 通常のゴミ処分と同じような感じですね。 その後の作業は、「家を引き渡す場合」と「そのまま住む場合」で、少し異なります。 家を完全に引き渡す場合は、これらをすべてダンボールに詰めて本社に持っていき、仕分けします。 ①の可燃物のうち、気をつけているのが本や雑誌、新聞紙など。 実は紙の間って、いろいろなものが挟まっていることが多いんです。 最もよく出てくるのはお金、さらには権利書や株券といった有価証券、手紙など。 小さなメモも重要な可能性があるので、ノートや本の一枚一枚や引き出しの裏側に至るまで、何もないかをチェックしていきます。 事前に「探したいものがある」という場合は特に慎重に調べます。 また、④は見積り時にもチェックしていますが、家電リサイクル法に該当する4アイテム(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)、およびパソコンがこれにあたります。 ⑤は弊社特有のシステムです。 弊社ではフィリピンに業務提携している企業があり、大きな傷がついていない家具は輸送し、現地で使っていただいています(夏用の衣類を輸送することもあります)。 まだ使える家具を譲ることで、その分お客様には処分代をお安くできるというメリットもあります。 家を空ける場合は「すべて処分」というご希望が多いのですが、仕分けた結果、以下のような有価物が出てきた際は、お返しいたします。 ・お金 ・株券などの有価証券、権利書 ・時計や宝石 ・ブランドアイテム ・写真 2.「片付けられない家」は、母と娘のようになり、「要・不要」の判断を、隣でサポート 次に、そのままお住まいになる場合の作業工程をご説明します。 この場合、モノを処分するには「一緒に仕分けて捨てる人」の存在が不可欠! 弊社には、遺品整理に関する専任スタッフがおりますので、ご依頼者の横にいて「要る・要らない」を一緒に判断し、部屋が片付くまで併走。 ダンボールに不要品を詰める前の段階で、一緒に分別していきます。 片付けられない人には、「要るかも…」「捨てるともったいない」という思考があります。 そこで私たちは、母と娘のように、距離が近くともズバっといえるような関係を作り、すっきりした空間を実現していただきます。 具体的にはこんな声かけをしています 「どうしますか? どうしたいですか?」 「思い切って捨ててみましょう」 時には、 「このままだと、お部屋は変わらないですよ」 「片付かなくて私が帰っても、料金はいただいちゃいますよ」 なんていう、厳しい言葉を投げかける時もあります。 正直、心苦しい時もありますが、ご依頼主は「これからはすっきりした空間で過ごす!」「もう散らかった部屋はいやだ!」と決意され、お金をかけてまでプロにご依頼してくださっているんです。 ですから私たちもそのお気持ちをしっかりと受け止め「安全ですっきりとした部屋」を叶えていきたいのです。 不思議なもので、部屋が片付いた瞬間、顔がぱっと明るくなられたり「ああ、人生が変わった!」っておっしゃってくださる方もあります。 この仕事をしていて、一番嬉しい瞬間でもありますね。 とはいえ、また元の散らかった部屋に戻ってしまう方もあります。 「キレイ」という感覚は人それぞれですので、キレイでいる感覚が薄れ、捨てることができなくなってしまうようです。 少しずつでもいいので、捨てていく習慣を身につけていただけるのが理想ですね。 3.お支払いについて&事前にやっておいていただくといいこと すべての作業が終わりましたら、請求書をご提出いたします。 弊社の場合は追加料金が発生しないようお見積りを出していますので「こんな高くなるとは!」ということはありませんが、お支払いの際、ご家族同士で「誰が払うのか」でトラブルとなることがたまにあります。 ご家族やご兄弟で依頼したものの、誰がお支払いをするのか決まっていないというケースですね。 最後にこうしたことが起こらないよう、事前に決めておいていただけると助かります。 同様に、貴金属や宝石などをご家族で分ける場合も、誰がどのアイテムをもらうか決めておいていただけるといいですね。 生前整理は基本的には「丸ごとお任せ」で構いませんが、冷蔵庫とタンスの中身だけは事前に出しておいていただきたいですね。 というのも引越しの際と同じで、モノの重量の分、移動がしづらいからです。 また、冷蔵庫の場合は電源をオフにするので、作業が終わってから冷えるまでに、食品類がいたんでしまいます。 タンスの場合は、モノを入れたままで移動すると引き出しがきしみ、リサイクル品として使えない可能性が高くなるので、こちらも中身を取り出しておいてください。 あとは基本、プロに丸ごとお任せくださいね! まとめ 冒頭でお話ししたように、生前整理は決して亡くなる前の準備ではなく、「人生100年時代を、より楽しく安全に生きる」ための整理です。 最近は断捨離®にも見られるように、モノを減らすことが節約に繋がると注目され、空間がスッキリすることで電気代が安くなったり、モノを探す時間が激減することも。 さらに、本当に必要なものだけを大切に使うことで、改めて愛着がわいたり、気持ちがクリアになるという効果もあるそうです。 モノを増やさず、片付いた部屋をキープするためには、気持ちと行動の面から「捨てる習慣」をつけることが必要です。 とはいえ、もしどうにもならなかった時には、私たちのようなプロを頼ることで、快適で安全な生活を手に入れてください。 -
2019.11.14 生前整理について
コラム
生前整理の定義と、作業の流れをご説明します(前編) ~きっかけから見積りまで~
最近よく聞くようになった「生前整理」という言葉。 「遺品整理」と異なることはわかるのですが、その定義や、業者に依頼した場合、作業はどう進められるのでしょうか? そこで今回は、遺品整理・生前整理における地元のパイオニア的存在、大橋運輸株式会社の営業、佐々木仁美さんが詳しくご説明してくださいました。 1.生前整理って、そもそもなに? 生前整理のイメージってなかなかわきづらいですが、定義は2つあると考えています。 1つ目が「よりよく生きるための整理」。 生前整理は人生最期の整理と感じる方もありますが、今や人生100年時代! 最期を迎える前の整理ではなく、これからよりよく生きていく節目として行う整理なので、第二の人生のための「青春整理」なんて言うこともあるんですよ。 そして2つ目が「防災のための整理」です。 家が片付いていないお宅にはモノが多いですよね。すると、家の中の動線が確保できず、転倒といったケガも起こりやすくなります。 また、地震の際にはモノが落ちてきたり、逃げる経路が確保できないことも。 実は高齢者のケガの8割は自宅で起こるので、家の整理は命に繋がるといっても過言ではありません。 以上の定義から考えると、生前整理は、「楽しく安全に生活するため」にあります。 2.生前整理を行うきっかけとは? では、多くの方はどのようなきっかけで生前整理を行うのでしょうか? 弊社では定期的に「生前整理セミナー」を行っていますが、受講者さんは60~70代の方が中心で、8割が女性です。 この数字から見ると、60代以降に生前整理を考える方が多そうですが、生前整理は「生きるため・防災」のための整理なので、気付いた時から始めるのがベスト! とはいえ、あくまでもこれは理想論。 実際のきっかけとしては2つのパターンがあり、 ホームや病院にいかれる方の、ご家族からのご依頼 部屋や家が片付けられない、ご本人からのご依頼 に大きく分かれます。 (1)の場合はお宅を引き払うこと。引っ越しするイメージです。 (2)はいわゆる「片付けられない」状態。 ここには精神的な問題が大きく関係しています。 例えば旦那様や奥様が亡くなってしまった、あるいは長年務めた会社を退職したなどで気力をなくしてしまったり、後見人さんやケアマネさんからのご依頼で、認知症の方の家を片付けるケースもあります。 中には「引っ越してきた時、ゴミの日がわからなくて、近所の人にも聞けず…」という状態が続き、気付けばゴミの中で生活していた方があったりと、物理的な要因ばかりではないことがいえます。 このようにご依頼のパターンは2つありますが、どちらの場合も業者が行う基本の作業はほぼ同じで、弊社では、 (1)お問い合わせ ↓ (2)実際にお宅を訪問してヒアリング ↓ (3)お見積りを提出 ↓ (4)作業 ↓ (5)請求書提出およびお支払い という5つの流れを取っています。 それぞれ、細かく説明していきます。 3.業者に頼んだ場合の流れ (1)お問い合わせ~(3)お見積りまで お問い合わせをいただいたら、簡単に状況をお聞きし、お宅に伺う日を決めます。 実は最近「部屋や家の様子を写メで送ってもらえば見積りします」という業者が増えているのですが、これは絶対オススメできません。 なぜなら、モノの量が把握できない上、そのお宅のどこまでトラックが入れるかということもわからず、正確なお見積もりが出せないからです。 こうした理由で、弊社では直接スタッフが伺い、モノの量と搬出経路をその場で確認します。 また事前に伺うスタッフは女性ばかり。これは業界でも珍しいようで、女性ならではの目線で今後どうしていきたいかを、丁寧にヒアリングいたします。 具体的には以下のようなことをお訊ねします。 今回依頼された経緯や理由 今後この家をどうするのか(そのまま住むor引っ越す) 探したいものがあるか その他、ご本人やご家族様のご意向 モノの多さにも幅があり、ただ散らかっていることもあれば、床から天井、さらにお風呂までぎっしりモノが詰まっていることもあります。 「モノが多い、片付けられない」とひと口に言っても、状況はいろいろなんですよね。 さて、モノの量と搬出経路がわかったところで、いよいよお見積りです。 簡単に言えば料金はモノの量で決まり、具体的には ダンボール何箱相当が必要か トラックの台数や大きさ 作業員の数 有料で処分するアイテムの数 などから算出します。 弊社がある瀬戸市には古くからの大きなお宅が多いため、家一軒を整理する際、大きなダンボール(みかん箱2つ分)が100個以上ということもよくあります。 なお、「他社より絶対安いです!」という業者には要注意です! こうした業者は、作業員の人数が極端に少ないため立会い時間が長くなり、その分ご依頼主の方に負担がかかってしまいます。 安かろう、悪かろうというのは、この業界では常識といえるかもしれません。 ちなみに弊社では、作業は6時間程度を目安にしております。 工程の(4)「作業」からについては、後編で詳しくお伝えします。
お知らせ・コラム
CONTACT
- 対応エリア
-
《主な対応地域》愛知県瀬戸市/尾張旭市/長久手市/小牧市/春日井市/日進市/名古屋市守山区/名古屋市名東区/名古屋市千種区
【愛知県尾張東部エリア】名古屋市緑区/名古屋市昭和区/名古屋市中区/名古屋市熱田区/名古屋市瑞穂区/名古屋市中村区/名古屋市北区/名古屋市西区/名古屋市中川区/名古屋市港区/名古屋市南区/名古屋市東区/名古屋市天白区/東郷町/豊明市/犬山市
【愛知県尾張西部エリア】一宮市/津島市/江南市/稲沢市/岩倉市/愛西市/清須市/北名古屋市/弥富市/あま市/豊山町/大口町/扶桑町/大治町/蟹江町/飛島村
【愛知県知多エリア】半田市/常滑市/東海市/大府市/知多市/阿久比町/東浦町/南知多町/美浜町/武豊町
【愛知県三河西部エリア】豊田市/みよし市/岡崎市/碧南市/刈谷市/安城市/西尾市/知立市/高浜市/幸田町
【愛知県三河東部エリア】新城市/設楽町/東栄町/豊根村/豊橋市/豊川市/蒲郡市/田原市
【岐阜県】多治見市/瑞浪市/土岐市/岐阜市/大垣市/羽島市/各務原市/瑞穂市/海津市
【三重県】四日市市/桑名市/亀山市/いなべ市/木曽岬町/東員町/菰野町/朝日町/川越町