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2020.04.22 遺品整理について/生前整理について
コラム
コロナから身を守る!【おうち時間】で何する?
新型コロナウイルスから身を守るため、また、緊急事態宣言も発出されていることから、 不要不急の外出を控え、家で過ごしている方も多いのではないでしょうか。 皆さんは、『おうち時間』をどのように過ごしていますか? テレビやSNSを見ると、様々な過ごし方をしているのが分かりますね! 「料理やゲーム、自宅でできる運動など趣味に時間をあてる。」 「今まではSNSを見る専門だった人も、掲載してみる。」 「友達と毎日のように、テレビ電話で飲み会!」 「今や生活必需品!ひたすらマスクを自作しています!」 などなど。 そんな日々を過ごしながらも、 「コロナが落ち着いたら◯◯しよう。」 「あの人と遊ぼう」 「◯◯へ行こう」 と思っている方もいるのではないでしょうか? 「毎日をどのように過ごすか」と同時に、 「コロナが落ち着いたらどんなことをしよう」と 夢を膨らませる時間を過ごしてはいかがでしょうか? 「こんなことしたい、あんなことしたい」を、 日記やスケジュール帳などに書いてみる。 スマートフォンやパソコンに残す。 もちろん、以前のコラムで紹介した、『エンディングノート』を活用するのもいいでしょう! まさしく、『エンディングノート』は、 自分の未来のため、“人生を豊かに愉しむ”ためのものです。 ↓クリックしてください↓ ★↑エンディングノートの最初一歩として 印刷しお使い下さい↑★ このようなものに 書き込んでいくので、 今やりたいことが思い浮かばなくても、書き進めていく間に何か見つけられるかもしれません。 『エンディングノート』は、書店で購入することもできますし、 無料でダウンロードできるサイトもあります。 もちろん、形式にとらわれることなく、自由に書き留めていってもいいですね。 日々、状況が変化する中、 必ずこれまでの生活に戻るよう、今は『STAY HOME』。 日常が戻った時に、たくさん楽しむための準備期間だと思って、おうちでゆっくり過ごしましょう。 最後に、 医療関係者の皆様を始め、 変わらずに、そして今まで以上に大変な日々を過ごし、 生活を守ってくださっている皆様に感謝申し上げます。 -
2020.04.22 デジタル生前整理について
コラム
データや写真も断捨離®を。「デジタル生前整理」のススメ
みなさんは「デジタル生前整理」という言葉をご存知ですか? 「生前整理」は一般的になってきましたが、「デジタル」生前整理とはどんなものなのでしょうか? そこで今回も、遺品整理・生前整理のプロ、大橋運輸株式会社(愛知県瀬戸市西松山町2-260)さんにお伺いし、2年前に立ち上げたデジタル整理部門の、岡田桃歩(とうあ)さんに、定義や実際の方法、私たちが今できることなどについて伺ってきました。 1.デジタル生前整理は、地図のない宝探しのようなもの --「デジタル生前整理ってピンとこないのですが、どんなものなのでしょうか」 岡田さん(以下敬称略)「確かに耳慣れないですよね。 対象になるものをお伝えするとわかりやすいかもしれません。 具体的には、以下の中に入っている写真やメールを整理することです」 ・パソコン ・スマホ(ケータイ) ・デジタルカメラ ・USB ・その他クラウドなど --「なるほど。個人のプライバシーに関わるものを整理するんですね」 岡田「はい。メインは写真やメールや連絡先ですが、今はSNSやLINE、ネットバンキングなどもその中に含まれます」 --「挙げてみるとけっこうありますね」 岡田「そうなんですよ。特にお金が関わるものは要注意です」 --「最近だとネットでやりとりできますからね」 岡田「例えばFXで利子がついている場合だといいんですが、マイナスの要素もあるんです。 知らないうちに借金になっているケースもありますから」 --「アプリの課金も危険な感じがします。パスワードがないと永遠に損してしまいますね」 岡田「そうなんです。 だからこそ、『生前』にやっておかないといけないわけなんです」 --「ここでつながるんですね!」 岡田「デジタル整理は『地図のない宝さがし』と言えますね」 --「目に見えないので、まさに宝探しをするようなものですよね。 今の私ですら、自分がどこにどんなデータを持っているか、すべて把握していません…」 岡田「モノと違って、増えたら部屋が狭くなるわけではないので、増えてもわかりづらい。 それがデジタル整理の難しいところで、通常の生前整理より難易度が高いんです」 2.お金の流れ&交友関係がわからない、SNSの乗っ取りが、3つの大きな危険要素 --「パスワードがわからないと、そもそも物理的にスマホやケータイが開きませんよね」 岡田「はい。特にアップル製は以前はパスワードが分からなくても解除できましたが、今は一切できません」 --「ではログインできないことで、具体的にはどんなことが困りますか?」 岡田「大きく分けて3つあります。1つ目がお金の流れがわからないこと」 --「いくら入ってるかわからないし、もちろん引き出せないですもんね」 岡田「配当金が受け取れなかったり、逆に永遠に課金されていることも」 --「それは困ります」 岡田「2つ目は、交友関係がわからないことです」 --「昔は手帳にメモしていましたが、今はスマホに全部入っていますもんね。 そういえばスマホを落としてしまい、大変な目に遭った映画もありましたよね」 岡田「はい。スマホはプライバシーの塊ですから。 変な話ですが、ご本人に何かあったことを伝えたいのに、誰に伝えていいのか全くわからないこともあります」 --「進学や就職などで地元を離れてしまったら、その後の人間関係をご家族が把握するのは難しいですね」 岡田「ええ。そして最後がSNSです」 --「いろいろな意味で複雑そうです」 岡田「最も恐いのはなりすましですね。放置されているうちにアカウントを乗っ取られ、トラブルに巻き込まれていることがあります。親しい人に迷惑をかけることにもなりますからね。」 --「こうして具体的なトラブルを見ていると、家族にパスワードを伝えておかなければと思いますね」 岡田「もしもの時にはここに記入してある、ということを伝えておくだけでもいいと思いますよ。 あまり喜ばしくないことですが、facebookでは事前準備によって追悼アカウントにすることもできます」 --「スマホのパスワード、SNSのパスワード、どんなアプリが入っているか…改めて見てみると、自分のプライバシーってけっこう広範囲になるんですね」 3.実際の作業は、所有物およびデータの確認 --「さて、デジタル整理の複雑さが十分身に沁みましたが、実際の作業というのはどのように進めるのですか?」 岡田「手順はシンプルで、①どんな所有物があり、②どんなデータが入っているかを確認することの2つですが、奥が深いので基本的には生前にやっておきたいところですね」 --「確かに、人によって違いそうです」 岡田「ご本人さんがいらっしゃれば、通常の生前整理と同じで、一緒に『要る・要らない』を判断しながら、捨てるものと残すものを明らかにしていきます」 --「データは一瞬で消えるので、自分でもこまめに捨てるといいですね」 岡田「ええ。判断しにくかったら、いったんUSBに保存しておいて時期が来たら捨てるなど、そのあたりは紙の書類と一緒。日付を入れて期日が来たら消します」 --「他にはどんな整理術がありますか?」 岡田「こちらには写真の仕分け用ソフトもありますので、例えば日付ごとの整理だったり、人が映っている写真だけを残すなんてこともできますよ」 --「スマホやパソコンのお店じゃないのに、そんなことまで!」 岡田「私たちが引っ越し業務の中で、生前整理や遺品整理をするようになったのと同じように、デジタルというものを介して、お悩みを解決していけるようになれたらと思っています」 4.日常的にやっておきたいこと、そしてデジタル生前整理の今後とは? --「ところで、現在はどんなお仕事・活動をされているんでしょうか?」 岡田「実はまだ、デジタル生前整理というのはメジャーではありません。 遺品整理に携わる中で、デジタル生前整理が必要になっていくと感じてきたので、お引越しや生前・遺品整理の際に、都度ご提案している状態ですね」 --「高齢者の方はデジタルには疎いので、大変なのではないでしょうか?」 岡田「いえ、むしろ逆なんです。 高齢者の方はデジタル機器を敬遠しがちで頼ることが少ない分、持っているデータもあんまりないんですよ。 ですから、スマホが使いこなせる世代以下の人全てに必要になると思います」 ーー「だいたい50代の方より下の年代になりそうですね。 プロから見て、日頃からしておいた方がいいことはありますか?」 岡田「何をおいてもパスワードです! これがないと何ともならないので、スマホやパソコン、アプリやSNSなど、対象ごとにパスワードを明記しておきましょう」 --「そして元気なうちにデータもこまめに消去」 岡田「お部屋の生前整理と同じで、終活に向き合う方だけでなく、10代でも20代でもやっておく必要があると思いますね」 --「作業が複雑だからでしょうか」 岡田「複雑だということもありますし、若い方はデジタルの情報を多く持っていますよね。遺品にならずとも、万が一の紛失や、データ破損に備えておくべきだと思います。スマホを水没させたら、数日立ち直れないですよね。」 --「確かに、情報を多く持っている人ほど、日頃から整理しておく必要がありますね。」 岡田「そういう意味でも生前にしておきたいんですよね」 --「今日お話を伺い、デジタルも生前整理が必要なことを実感しましたが、啓蒙活動などはされているのですか?」 岡田「まず、こうしたサイトで大切さを広めていくということと、高齢者に応対されている方、例えば福祉関係のスタッフさんに対してセミナーを行っています」 --「断捨離®とかシンプルライフというのはだんだん根付いていますけど、これもそうなればいいですね」 岡田「そうなんですよね。 最近はミニマリストさんが増えていますから、デジタルのミニマル化も広めてくれたらありがたいですよ」 --「デジタルと聞くと身構えてしまうので、プロの方が定義やシステムをしっかり伝えてくれると助かります」 岡田「保険やITと同じで、大切なのはわかるけれど、存在がわからない…みたいなところはあります。 だからこそ私たちのような専門の人間とともに、理解してもらえたら嬉しいですね」 --「今後はデータもどんどん多様化し、量も増えていくでしょうから、データと一緒に歩くことになりますからね。 最後に、今後の夢や目標をお聞かせください」 岡田「先程もお伝えしましたが、引っ越し業務から生前・遺品整理のご相談を受けたように、デジタルに関しても、気軽に相談できるような存在になれたらと思っています。 ですから、普段から「スマホを使ってこんなことをしたい」とか「デジタル決済はどうすると安全か」といったお悩みに応えていきたいです。 --「特にご高齢の方にとっては、心強い存在ですね!」 岡田「ありがとうございます。 デジタル整理は、想定できるものが莫大ですし、モノの整理以上にご要望が異なります。 ですから初回のご相談は無料でさせてもらい、お一人お一人のご要望を伺い、都度需要に応えながら『大橋運輸のデジタル生前整理の形』を作っていけたらいいなと思います」
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