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2020.03.31 遺品整理について/生前整理について
コラム
『エンディングノート』を始めませんか
よしっ!『終活』を始めよう!と思ったあなた。 テレビで『遺品整理』・『生前整理』を聞くようになったあなた。 調べてみると『エンディングノート』の存在を知るでしょう。 そして、 『終活』を始めるには、『エンディングノート』を書かないといけない・・・。 『遺品整理』や『生前整理』には『エンディングノート』が必要なのね・・・。 と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。 『エンディングノート』が必要だと知って、購入した方、書き始めた方、 そして、書き終えた方。準備万端!ばっちりです! あとは、定期的に見直し、ハッピーな生活を過ごしましょう。 しかし、少し、面倒な気持ちになって 書くのを辞めてしまった方も・・? もったいない! せっかく、やってみよう!と思ったのに、とてももったいないです。 今回のコラムでは、なぜ『エンディングノート』が必要なのか、ご紹介します。 『エンディングノート』は『終わり』のノート? 『エンディングノート』と聞いたら『終わり』をイメージする方も多いでしょう。 しかし、『エンディングノート』は『終活』を進めるために、とても便利な道具。 そして、これから楽しい生活を過ごすための道具です。 以前のコラム、『終活とは?~ほめる終活のススメ~』でもご紹介しましたが、 『終活』は『自分の人生をほめるための時間』です。 自分の人生をほめる、つまり自分の人生を振り返る時に、『何について振り返るのか』がはっきりしていると、 振り返りやすくなるのではないでしょうか。 『終活』や『エンディングノート』は若い人は無縁。年配の人だけのもの。 確かにそうです。でもそれには、しっかりとした理由があります。 歳を重ねれば、大切なものが増えていきます。 その振り返りに、『エンディングノート』を使ってまで時間をかける必要があるのは 『大切なものが多い年配の方』であるのは自然なことです。 ですが、「若い人には無縁」ではなく、「歳をとっているから必要」ということでもないのです。 『大切な人・ものが多い人』に必要なものなのです。 『エンディングノート』で、はじめる! 『エンディングノート』は、『終わり』のノートではなく、今までを振り返る時の道具です。 大切なことを一つひとつ思い返し、整理をして、これから楽しい時間を過ごす、『始まり』のノートになるのです。 『エンディングノート』を書き進めると、 「これ、整理しておかないと」や「このことは、家族に伝えておこう」などと、気づきがうまれてくると思います。 なんだかぼんやりと感じていた不安や、心配事も、はっきりすれば安心に変わりますよね。 それと同時に、あらたな 「やりたい!」が見つかるかもしれません。 その「やりたい!」を進める時、「エンディングノート」は判断材料もなるでしょう。 さぁ、『エンディングノート』を活用して、新しい始まりを迎えてみませんか? -
2020.03.23 遺品整理について/生前整理について
コラム
遺品整理・生前整理はなぜ必要? プロがご説明します!
「終活」や「生前整理・遺品整理」という言葉が徐々に広まり、そのキーワードはもはや一般的になっています。 でも、 生前整理や遺品整理がなぜ必要なの? 生前整理や遺品整理をしないと、なぜ困るの? という理由については「なんとなく」とか「そろそろ年だから…」と思われている方が多いのではないでしょうか? そこで、今回は生前整理や遺品整理のプロフェッショナルである、大橋運輸株式会社(愛知県瀬戸市西松山町2-260)さんを訪れ、8年前から遺品整理・生前整理の専門部署で活躍されている、川本拓実さん(22歳)にお話を伺ってきました。 お客様のニーズに応えるうち、「これが生前整理・遺品整理」だと気づく --そもそも、遺品整理や生前整理に定義というのはあるのでしょうか? 川本さん(以下敬称略)「そうですね。遺品整理は文字通り遺品を整理すること。亡くなった方が住まなくなったお部屋を片づけることです。 一方生前整理には2つのケースがあります。 まずは、いわゆる『片づけられない部屋』を片づける場合、 そして、主に高齢者の方などが施設に移ることとなり、住まいを引き払う場合があります」 --「なるほど。改めて伺うとわかりやすいですね。 大橋運輸さんは、遺品整理や生前整理のプロとして知られていますが、もともと特化してされてきたのでしょうか? 川本「弊社は運送会社ですから、引っ越し業務も多いんです。 私も8年前に引っ越しのアルバイトを始め、それがきっかけで入社したのですが、その頃から『身体がいうことをきかなくて部屋が片づけられない』『おばあちゃんが施設に入ることになっちゃって…』というご依頼が多かったんですよ」 --では、お悩みに応えていたら、実はそれが遺品整理や生前整理だったという感じなんですね。 川本「ええ、地域の皆さまのお陰なんです。 実は弊社のある瀬戸市はかなり地域の高齢化が進んでいて、50歳以上の人口が約半分の48.1%を占めるんです(※1)。 こうした背景から、遺品整理・生前整理に特化したという流れになりました」 --困っているけれど、誰に頼んだらいいかわからない…じゃあモノが多いから、引っ越し業務をしている大橋さんに頼もう! ということになったんでしょうね。 では、生前整理と遺品整理をやらなくてはならない理由はなんでしょうか? 川本「遺品整理と生前整理は目的が違うので、それぞれご説明いたしますね」 ※1 瀬戸市ホームページ、2019年10月の資料より引用 http://www.city.seto.aichi.jp/bunya/renkubetunenreibetudanjobetujinkou/ 遺品整理は「部屋をからにすること」が目的。しかしそこには数々のドラマがある --まず遺品整理について教えてください。 川本「はい。 言葉から推測されるとおりですが、遺品整理の目的や理由は『部屋のものをすべてなくす」ことです」 --業務に関しては割とシンプルなものになりそうですが… 川本「確かにそうかもしれませんね。 しかし、亡くなられた方に思いがあるのと、そうでないのとでは異なってきます」 --それまでの家族関係のあり方によるということですね。 確かに『80歳の男性』という人物像でも、相思相愛でいつも一緒にいた旦那様の場合と、ケンカ別れして疎遠になった父親では違ってきそうです。 川本「おっしゃるとおりです。 遺品整理って、捉える人によっては『廃品回収と何が違うの?』ですし、紙一重の部分も否めません。 例えばモノをモノとして扱うだけなら、圧縮できるパッカー車を使えば、予算も時間も少なくて済みますからね」 --でも思い入れがある場合は、モノはすべて思い出になる。 川本「ええ。 弊社は思い入れがあるケースが大半なので、例えば本なら1ページ1ページ確認しますし、紙切れ一枚でも許可なく捨てません」 --初めて知りました! 実に大変なお仕事なんですね。 川本「そう見えるかもしれませんが、実は社員のモチベーションに繋がっているんですよ。 ただ処分するのではなく、自分たちでしかできないことをしたい。 結果として、お客様の期待値に反映されるのは喜びであり、やりがいなんですよね」 --思い入れのあるものを扱うから、やりがいに繋がる。 川本「はい。責任のある業務ですから、弊社では遺品整理・生前整理はすべて社員が携わり、入社前の研修では、荷物をどう扱い、どう詰め、どう搬出するかを徹底して伝えています。 また、思い入れのあるもの、例えば家具などは運送会社の長所を活かして、東南アジアなどに輸送して現地で使ってもらっています」 --宝物のように扱ってくださるということですね。 それだけ丁寧なお仕事になると「捨てたくない」「探してほしい」という依頼も多いのではないですか? 川本「お陰様で、そういうお声もいただいております。 以前、長年親御さんと離れて暮らしていた息子さんが、実家を引き払うということで『両親と最後に撮った写真を探して欲しい』とご依頼があったんです。 量が多かったので、コンテナを50ほど使っていったん全てお預かりし、そこから分類しました。 すると何枚かお写真が見つかりお渡したところ、その中の一枚で手が止まり『これです…』と涙ぐんでいらして…」 --どんなお宅にも、どんな人生にもドラマがあるんですよね…。 大変なことが全て報われた瞬間ですね 川本「こだわってやっているからこそ、最後は喜びに感じるんですよね」 生前整理の目的はズバリ「安全・防犯・自分のため・家族のため」 --では次に生前整理の目的を教えてください。 川本「こちらはシンプルです。 ①安全 ②防犯 ③自分のため ④家族のため の4つです」 --わかりやすいですね 川本「生前整理の目的はまず安全なんです。 あまり知られていませんが、高齢者の事故やケガの大半は自宅で起こっているんですよ」 --知りませんでした。言われてみれば、モノが多いと動ける範囲は狭くなりますね。 川本「その通りなんです。足元にあれば転んでしまったり、階段に積んであったものがなだれを起こしたり…」 --想像しただけで危なそう…。 川本「2つ目が防犯。ゴミ屋敷は泥棒に入られたり、時には放火される可能性もあります」 --中に危険なものが含まれていたら、自然発火の恐れもありますし、モノが多いとより危ないですよね。 川本「実際『万が一燃えたら飛び火するので』という、ご近所さんからの苦情もあります。 そして3つ目は自分のため。自分の生活を豊かにするためなんです」 --具体的には? 川本「モノが少なくなれば安全に暮らせ、地震などの天災でも危険性が減り、さらにはスッキリとした暮らしが手に入り、モノを探す時間も減り、掃除も楽になる。 生前整理は決して『万が一のことを考えて身辺整理をする』ためだけではないんですよ。 今の暮らしを、より快適に過ごし、毎日を楽しくするための大切なものなんです」 --イメージするとわかりやすいですよね。モノが多ければ暮らしもごちゃごちゃし、モノが少なければ気持ちもスッキリしますから。 川本「心理的要素は大きいですよね。 生前整理の場合は、今後も住み続けたいけれどどうしていいかわからないケースが多いんです。 具体的に ・部屋が限られている ・家具の配置はどうするといい? ・住みやすくするには? ・ケガがない空間づくりとは? そんなことに、私たちプロがお応えしていくわけですね。 家具の配置や耐震グッズの活用、非力でも家具を移動しやすいよう椅子の脚にフェルトをつけるなど、お伝えしています。 --インテリアコーディネーターのようなお仕事でもあるんですね。 そして最後が『ご家族のため』 川本「最終的に遺品整理をするのはご家族です。その場合にモノが少なければ負担も少ない。 私たちは『生前整理は家族への思いやり』ともお伝えしているんですよ」 今のうちからできることとは? --生前整理・遺品整理の目的がわかったところで、私たちのようなユーザーが、今できることを教えていただけますか? 川本「まずは、普段から不要なものをコツコツ整理・捨てておくことです。 高齢者になってから意識するのではなく、若いうちから習慣化しましょう。 生活を豊かにすることが、生前整理に繋がります」 --やはり…プロにお願いした方がいいのでしょうか? 川本「そうですね。通帳や現金などは経験から『こういうところにありそう』というのがわかりますからね」 --遺品整理の場合、どんなタイミングでお願いするといいですか? 川本「遺品整理は『思い出があるから…』と時間がかかってしまうんです。そうして何年も経ってしまい、結局自分の生活に影響が出てしまったケースをたくさん見てきました。 でも大好きな方が亡くなったんですからね、気持ちの整理をつけるのに少なくとも半年や1年かかります。 ですから心の整理がついたら、プロを頼って欲しい。気持ちに寄り添って、同じ思いでモノに携わっていきます」 →関連リンク:失敗しないための生前整理・遺品整理の業者の見分け方 --最後に、これからの川本さんや御社の目標や夢について教えてください。 川本「これまでは地域ナンバーワンを目指し、お陰様でこの地域では遺品整理=大橋運輸と親しんでいただけるようになりましたが、今後目指すのは『最も信頼される存在』。 大きくする、一番になるのではなく、困った時に何でも相談できる、心強い存在になっていきたいですね」 --本日はありがとうございました。 聞き手:取材ライター/増田 有香(綴屋)https://tsuzuriya.jp/ 写真提供:写真AC -
2020.02.24 遺品整理について/生前整理について
コラム
終活とは?~ほめる終活のススメ~
最近では、「終活」や「生前整理・遺品整理」の言葉を耳にする機会が増えているのではないしょうか。 自分自身の終活はもちろんのこと、親の終活・親戚の家財整理などと 突然その必要に迫られ、困っていらっしゃる方も... 今回のコラムでは終活とは どのようなものなのか についてお届けしたいと思います。 「終活」=「人生をほめるための時間」 就活、婚活、妊活・・と 生きていると様々な活動の機会に遭遇しますが、 全員が経験しうるものが 死ぬということです。 そこに向けての活動、と捉えても良いのですが、 そうではなく、自分の最後が近くなったからこそ 初めて出来る 「人生をほめるための時間」と捉えて 終活を行うのが良いのではないかと思います。 片付けながら、自分のこれまでを見つめなおしてみてください。 終活の内容 では、どのようなことをしていくのが良いのでしょうか。 主には、「生前整理・遺品整理」の2つに大別されます。 この違いは 文字のごとく 亡くなる前なのか、亡くなった後なのかという違いですが もう一つの違いは 対象です。 つまり、だれの終活か ということです。 生前整理は 対象は自分、自分以外のどちらもがあります。 それに対し遺品整理は 必ず 自分以外の方の整理になります。 整理の内容 そして、整理の中身もいくつかに分けられます。 大まかには 生前整理はモノ・心・財産・情報 遺品整理は モノ・心・そして情報です。 モノは家の家財などの目に見えるもの 心は 自分の思い出や青春を整理すること 財産は お金や株など目に見えないもの そして 情報は、“データ”になります。SNSなどのパスワード、FXなどのログインなど、こちらも目に見えませんが、 ネット上には存在している、というものです。 この整理をデジタル整理と言います。 このように終活は細かく分類され、自分以外も含め誰もが関係するものになります。 ほめる終活 最初にお伝えしたように、終活は「人生をほめる時間」です。 自分の人生を振り返り、その後の人生をすっきりと生きるための整理、 大切な家族の整理は、その人の人生をほめる時間になります。 または、そんな作業を頑張っている自分をほめる、ということもあるのかもしれません。 どのような場合になっても 終活とはマイナスなものではなく、「ほめる終活」と、 自分から積極的に楽しんで活動してほしいです。 身の回りのことから少しずつ 整理していきましょう♪ -
2020.02.13 遺品整理について/生前整理について
コラム
失敗しないための生前整理・遺品整理の業者の見分け方
「生前整理や遺品整理を行おうと思っているけれど、最近は異業種から参入している業者も多いし、どこに依頼したらいいのか判断が難しい…」という方もいると思いますので、今回は「失敗しないための生前整理・遺品整理の業者の見分け方」というテーマでお届けしたいと思います。 生前整理や遺品整理の専門知識を持っているかどうか 生前整理や遺品整理を行おうと思っているけれど、荷物の量が多くて個人での対応が難しいということもあるでしょう。そのような場合には、当社のような業者に依頼して生前整理もしくは遺品整理を行ってもらうのも1つの手です。 実際に業者に依頼するときに問題となるのが、対応してくれるところの選択肢が多すぎるという点です。多くの業者が存在しているため、どのような基準で選べばいいのか迷ってしまう方も多くいます。 もし業者選びで迷ってしまったら、まずは専門知識を持っている業者かどうかという点に注目しましょう。整理する品物によって、処分方法などに違いがあります。買い取りが可能な品もあるので、その点も含めて正しい知識を持って対応してもらえるかが、ポイントの1つです。 例えば、スタッフが「遺品整理士」の資格を持っているかどうかで判断することも可能です。資格を持っているスタッフであれば、正しい知識のうえで、どのような形で整理を行っていけばいいのか判断することが可能です。 どんな資格を持ったスタッフが在籍しているのか 生前整理や遺品整理を依頼する業者を選ぶときに、「遺品整理士の資格さえあれば問題ない」と思っていませんか?実は生前整理や遺品整理には、遺品整理士だけではなく他の幅広い分野での専門知識も必要になります。遺品整理士以外の資格を持っているスタッフが在籍している業者だと、信頼度も高くなり安心して依頼することができます。 例えば、当社の場合は「遺品整理士」の資格以外に「福祉住環境コーディネーター」や「古民家鑑定士」や「社会福祉士」の資格を所有して、生前整理・遺品整理を通して、お客様の生活を様々な視点でサポートできる体制を整えております。 どのような知識を持っているスタッフが在籍している業者に依頼したいかは、状況に応じて異なります。生前整理や遺品整理の状況を考慮したうえで、適したところを選ぶようにしましょう。 1つ注意しなければならないのが、「資格を持っている=絶対安心」とは限らないということです。知識があっても、それを使いこなせていなければ意味がありません。実際の利用者からの評判などを、あわせて参考にするのも1つの手です。総合的に判断することによって、満足度の高い業者を選ぶことができます。 現地立ち会いでの見積もりを実施しているかどうか 多くの方が気になっている生前整理や遺品整理の業者選びのポイントの1つに、料金の問題があげられます。多くの資格を持っているスタッフが在籍している業者でも、料金が高いと利用するのをためらってしまうこともあるでしょう。 もちろん資格の有無も業者を選ぶ大切な基準になりますが、料金面も考慮したうえで業者を選択することが大切です。 料金を考えるうえで大切なのが、現場での立ち合いを行ったうえで見積もりが実施されるかという点です。現場での見積もりを実施しない業者だと、後から追加料金がかかることがあるので注意が必要です。後から発生した追加料金によって、思っていたよりも費用が高くなってしまい、「これなら別の業者を利用した方がよかった…」と後悔することもあるかもしれません。そのような後悔をしないためにも、見積もりは大切です。 具体的にどのくらいの料金がかかるのかという点は、部屋の広さや荷物の量や種類など、さまざまな要素によって変わります。少しでも料金を安くしたいという場合は、あらかじめ自分で整理できるものは作業しておくのも1つの手です。 業者の代表やスタッフの顔写真が公開されているかどうか 生前整理や遺品整理の業者を選択するのであれば、どのようなスタッフが在籍しているかを確認するもポイントの1つです。 特に料金が安いような業者の場合には、スタッフは全員アルバイトというケースも見られます。アルバイトの場合だと、知識が不十分だったり遺品の扱いが雑になったりする可能性があるので注意が必要です。 信頼できる社員を派遣してくれるかどうかを知りたいなら、業者のホームページに注目するのも1つの手です。業者のホームページをチェックすると、代表やスタッフの顔写真が公開されていることがあります。顔写真が公開されていることで、どのようなスタッフが派遣されるのかが分かるので安心して利用することができます。 また、評判や料金などを総合的に考慮することで、作業後に後悔の少ない業者を選択・利用することができます。 対応が丁寧な業者かどうか 遺品整理は、亡くなった大切な人の遺品を扱う仕事です。故人の大切なものを扱うからこそ、丁寧に対応してもらえるかということもチェックポイントの1つです。 例えば、雨天時や暑い日には、雨や汗で汚れないように遺品にタオルやビニールをかけて作業をする業者もありますが、このような業者は遺品を丁寧に扱ってくれると考えられます。 さらに遺品の扱いだけではなく、安心・安全への配慮も確認しましょう。近隣の方や管理人の方への挨拶もしっかり行う業者なら、安心して任せることができます。 対応が丁寧な業者かどうかは、ホームページなどの情報だけでは見えてこない部分があります。そのため、対応について知りたいなら実際に利用した方の評判などを参考にするのも1つの手です。 利用者の評判を参考にすることで、安心して利用できる可能性が高くなります。さまざまな方の評判を見て、信頼できそうなところを選びましょう。 -
2019.11.14 生前整理について
コラム
生前整理の定義と、作業の流れをご説明します(後編) ~作業からお支払いまで~ +気をつけたいポイント
前編に続き、後編では作業からお支払いまでの工程と、事前に確認・準備しておきたいことをお伝えいたします。 1.「家を空ける場合」は、有価物以外、全て処分が大半 生前整理では、仕分けの作業が一番の要となり、弊社では、以下のように分別しています。 ①可燃物(本や雑誌を含む) ②プラスチック ③陶器やガラス ④その他不燃ゴミ ⑤大型ゴミ(家具など) 通常のゴミ処分と同じような感じですね。 その後の作業は、「家を引き渡す場合」と「そのまま住む場合」で、少し異なります。 家を完全に引き渡す場合は、これらをすべてダンボールに詰めて本社に持っていき、仕分けします。 ①の可燃物のうち、気をつけているのが本や雑誌、新聞紙など。 実は紙の間って、いろいろなものが挟まっていることが多いんです。 最もよく出てくるのはお金、さらには権利書や株券といった有価証券、手紙など。 小さなメモも重要な可能性があるので、ノートや本の一枚一枚や引き出しの裏側に至るまで、何もないかをチェックしていきます。 事前に「探したいものがある」という場合は特に慎重に調べます。 また、④は見積り時にもチェックしていますが、家電リサイクル法に該当する4アイテム(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)、およびパソコンがこれにあたります。 ⑤は弊社特有のシステムです。 弊社ではフィリピンに業務提携している企業があり、大きな傷がついていない家具は輸送し、現地で使っていただいています(夏用の衣類を輸送することもあります)。 まだ使える家具を譲ることで、その分お客様には処分代をお安くできるというメリットもあります。 家を空ける場合は「すべて処分」というご希望が多いのですが、仕分けた結果、以下のような有価物が出てきた際は、お返しいたします。 ・お金 ・株券などの有価証券、権利書 ・時計や宝石 ・ブランドアイテム ・写真 2.「片付けられない家」は、母と娘のようになり、「要・不要」の判断を、隣でサポート 次に、そのままお住まいになる場合の作業工程をご説明します。 この場合、モノを処分するには「一緒に仕分けて捨てる人」の存在が不可欠! 弊社には、遺品整理に関する専任スタッフがおりますので、ご依頼者の横にいて「要る・要らない」を一緒に判断し、部屋が片付くまで併走。 ダンボールに不要品を詰める前の段階で、一緒に分別していきます。 片付けられない人には、「要るかも…」「捨てるともったいない」という思考があります。 そこで私たちは、母と娘のように、距離が近くともズバっといえるような関係を作り、すっきりした空間を実現していただきます。 具体的にはこんな声かけをしています 「どうしますか? どうしたいですか?」 「思い切って捨ててみましょう」 時には、 「このままだと、お部屋は変わらないですよ」 「片付かなくて私が帰っても、料金はいただいちゃいますよ」 なんていう、厳しい言葉を投げかける時もあります。 正直、心苦しい時もありますが、ご依頼主は「これからはすっきりした空間で過ごす!」「もう散らかった部屋はいやだ!」と決意され、お金をかけてまでプロにご依頼してくださっているんです。 ですから私たちもそのお気持ちをしっかりと受け止め「安全ですっきりとした部屋」を叶えていきたいのです。 不思議なもので、部屋が片付いた瞬間、顔がぱっと明るくなられたり「ああ、人生が変わった!」っておっしゃってくださる方もあります。 この仕事をしていて、一番嬉しい瞬間でもありますね。 とはいえ、また元の散らかった部屋に戻ってしまう方もあります。 「キレイ」という感覚は人それぞれですので、キレイでいる感覚が薄れ、捨てることができなくなってしまうようです。 少しずつでもいいので、捨てていく習慣を身につけていただけるのが理想ですね。 3.お支払いについて&事前にやっておいていただくといいこと すべての作業が終わりましたら、請求書をご提出いたします。 弊社の場合は追加料金が発生しないようお見積りを出していますので「こんな高くなるとは!」ということはありませんが、お支払いの際、ご家族同士で「誰が払うのか」でトラブルとなることがたまにあります。 ご家族やご兄弟で依頼したものの、誰がお支払いをするのか決まっていないというケースですね。 最後にこうしたことが起こらないよう、事前に決めておいていただけると助かります。 同様に、貴金属や宝石などをご家族で分ける場合も、誰がどのアイテムをもらうか決めておいていただけるといいですね。 生前整理は基本的には「丸ごとお任せ」で構いませんが、冷蔵庫とタンスの中身だけは事前に出しておいていただきたいですね。 というのも引越しの際と同じで、モノの重量の分、移動がしづらいからです。 また、冷蔵庫の場合は電源をオフにするので、作業が終わってから冷えるまでに、食品類がいたんでしまいます。 タンスの場合は、モノを入れたままで移動すると引き出しがきしみ、リサイクル品として使えない可能性が高くなるので、こちらも中身を取り出しておいてください。 あとは基本、プロに丸ごとお任せくださいね! まとめ 冒頭でお話ししたように、生前整理は決して亡くなる前の準備ではなく、「人生100年時代を、より楽しく安全に生きる」ための整理です。 最近は断捨離®にも見られるように、モノを減らすことが節約に繋がると注目され、空間がスッキリすることで電気代が安くなったり、モノを探す時間が激減することも。 さらに、本当に必要なものだけを大切に使うことで、改めて愛着がわいたり、気持ちがクリアになるという効果もあるそうです。 モノを増やさず、片付いた部屋をキープするためには、気持ちと行動の面から「捨てる習慣」をつけることが必要です。 とはいえ、もしどうにもならなかった時には、私たちのようなプロを頼ることで、快適で安全な生活を手に入れてください。 -
2019.11.14 生前整理について
コラム
生前整理の定義と、作業の流れをご説明します(前編) ~きっかけから見積りまで~
最近よく聞くようになった「生前整理」という言葉。 「遺品整理」と異なることはわかるのですが、その定義や、業者に依頼した場合、作業はどう進められるのでしょうか? そこで今回は、遺品整理・生前整理における地元のパイオニア的存在、大橋運輸株式会社の営業、佐々木仁美さんが詳しくご説明してくださいました。 1.生前整理って、そもそもなに? 生前整理のイメージってなかなかわきづらいですが、定義は2つあると考えています。 1つ目が「よりよく生きるための整理」。 生前整理は人生最期の整理と感じる方もありますが、今や人生100年時代! 最期を迎える前の整理ではなく、これからよりよく生きていく節目として行う整理なので、第二の人生のための「青春整理」なんて言うこともあるんですよ。 そして2つ目が「防災のための整理」です。 家が片付いていないお宅にはモノが多いですよね。すると、家の中の動線が確保できず、転倒といったケガも起こりやすくなります。 また、地震の際にはモノが落ちてきたり、逃げる経路が確保できないことも。 実は高齢者のケガの8割は自宅で起こるので、家の整理は命に繋がるといっても過言ではありません。 以上の定義から考えると、生前整理は、「楽しく安全に生活するため」にあります。 2.生前整理を行うきっかけとは? では、多くの方はどのようなきっかけで生前整理を行うのでしょうか? 弊社では定期的に「生前整理セミナー」を行っていますが、受講者さんは60~70代の方が中心で、8割が女性です。 この数字から見ると、60代以降に生前整理を考える方が多そうですが、生前整理は「生きるため・防災」のための整理なので、気付いた時から始めるのがベスト! とはいえ、あくまでもこれは理想論。 実際のきっかけとしては2つのパターンがあり、 ホームや病院にいかれる方の、ご家族からのご依頼 部屋や家が片付けられない、ご本人からのご依頼 に大きく分かれます。 (1)の場合はお宅を引き払うこと。引っ越しするイメージです。 (2)はいわゆる「片付けられない」状態。 ここには精神的な問題が大きく関係しています。 例えば旦那様や奥様が亡くなってしまった、あるいは長年務めた会社を退職したなどで気力をなくしてしまったり、後見人さんやケアマネさんからのご依頼で、認知症の方の家を片付けるケースもあります。 中には「引っ越してきた時、ゴミの日がわからなくて、近所の人にも聞けず…」という状態が続き、気付けばゴミの中で生活していた方があったりと、物理的な要因ばかりではないことがいえます。 このようにご依頼のパターンは2つありますが、どちらの場合も業者が行う基本の作業はほぼ同じで、弊社では、 (1)お問い合わせ ↓ (2)実際にお宅を訪問してヒアリング ↓ (3)お見積りを提出 ↓ (4)作業 ↓ (5)請求書提出およびお支払い という5つの流れを取っています。 それぞれ、細かく説明していきます。 3.業者に頼んだ場合の流れ (1)お問い合わせ~(3)お見積りまで お問い合わせをいただいたら、簡単に状況をお聞きし、お宅に伺う日を決めます。 実は最近「部屋や家の様子を写メで送ってもらえば見積りします」という業者が増えているのですが、これは絶対オススメできません。 なぜなら、モノの量が把握できない上、そのお宅のどこまでトラックが入れるかということもわからず、正確なお見積もりが出せないからです。 こうした理由で、弊社では直接スタッフが伺い、モノの量と搬出経路をその場で確認します。 また事前に伺うスタッフは女性ばかり。これは業界でも珍しいようで、女性ならではの目線で今後どうしていきたいかを、丁寧にヒアリングいたします。 具体的には以下のようなことをお訊ねします。 今回依頼された経緯や理由 今後この家をどうするのか(そのまま住むor引っ越す) 探したいものがあるか その他、ご本人やご家族様のご意向 モノの多さにも幅があり、ただ散らかっていることもあれば、床から天井、さらにお風呂までぎっしりモノが詰まっていることもあります。 「モノが多い、片付けられない」とひと口に言っても、状況はいろいろなんですよね。 さて、モノの量と搬出経路がわかったところで、いよいよお見積りです。 簡単に言えば料金はモノの量で決まり、具体的には ダンボール何箱相当が必要か トラックの台数や大きさ 作業員の数 有料で処分するアイテムの数 などから算出します。 弊社がある瀬戸市には古くからの大きなお宅が多いため、家一軒を整理する際、大きなダンボール(みかん箱2つ分)が100個以上ということもよくあります。 なお、「他社より絶対安いです!」という業者には要注意です! こうした業者は、作業員の人数が極端に少ないため立会い時間が長くなり、その分ご依頼主の方に負担がかかってしまいます。 安かろう、悪かろうというのは、この業界では常識といえるかもしれません。 ちなみに弊社では、作業は6時間程度を目安にしております。 工程の(4)「作業」からについては、後編で詳しくお伝えします。
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